「あまからさんは、甘い芝居も辛い芝居もやるからあまからなんだよね?」
先日、稽古場の一つである南大塚社会教育会館の事務のおじさんにそう聞かれました。
いや、そうじゃないのですと心の中で呟きながらも、小心者の私は満面の笑みで
「そうです!」
と、答えてしまいました。するとおじさんはやや興奮気味に、
「やっぱりそうか!そうだと思っていたよ。ねえ、時代劇はやらないの?たそがれ清兵衛みたいなの。」
「ええ、今のところその予定は無いのですが、もしかしたら将来やるかもしれません。」
「そうだよね。あまからだものね!はっはっは〜!」
一体このおじさんの中で時代劇は甘い芝居なのだろうか、それとも辛い芝居なのだろうかと煩悶すること数日間。
そろそろ劇団名の由来なるものを明示しておかねばならぬのでは?という結論に達し、
今からここにそれを記す次第でございます。
あまから。漢字で書けば甘辛。でも、あえてひらがなであまから。奇妙な変換をすれば海女から・・・
正直に言いましょう!なんとなく響きがいいから「劇団名はあまからにしよう!」と、
皆に提案したところ思いの他あっさりと受け入れられてしまったのです。
今からそれらしいキャッチコピーをでっち上げます。
肉じゃが 佃煮 みたらし団子
甘辛は日本人が一番好きな味付けらしい
でも、よく考えてみれば「甘い」と「辛い」という逆の概念がひしめきあってる
ある意味シュールな味
あまからは、そんな芝居を創っていこう
うん。なんか、それっぽい。
これでいきましょう!
文責 たけだあり
何故、“あまから”か?